今回のSW77 VS SW7600GRの検証結果について
早速「bocotawanta」さんより

>SW7600GRの感度は
>設計上あえて落としているのかもしれないですね
>私のATS-909Xと7600GRを使った感想ですが感度に関しては909Xが上です
>しかし微弱な南米、アフリカ方面(特にローバンド)を受信する場合は
>7600GRの方が良いです(外部アンテナ使用)
>またSW7600GRは乾電池の使用で感度が減衰していました
との興味深いコメントをいただきました
ありがとうございますm(_ _)m
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ということで
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本日早速(*^-^)
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...
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あらためて検証をしてみました



今回は検証は
受信機に外部アンテナ「ALA-1530S+ 」をつなげ
そして...

Kenwood_R5000_USA受信機も
急遽参戦して

SW77は裏面にスタンドがあるのでこのように受信しています
Kenwood_R5000 VS SW77 VS SW7600GR
通信型受信機 VS ポータブルラジオで検証してみます
また
>SW7600GRは乾電池の使用で感度が減衰していました
とのコメントもありましたので

SONY_ACE60L 6V電源での受信になります
今回の放送局はRadyo Pilipinas Overseas
受信日時は2013年1月5日で結果は下記のとおりです
JST:11:45〜
☆R5000
Radyo Pilipinas Overseas_17700kHz_35333
☆ICF-SW77
Radyo Pilipinas Overseas_17700kHz_ 35333
☆ICF-SW7600GR
Radyo Pilipinas Overseas_17700kHz_25222
JST:12:10〜
☆R5000
Radyo Pilipinas Overseas_17700kHz_ 3〜43333
☆ICF-SW77
Radyo Pilipinas Overseas_17700kHz_34333
☆ICF-SW7600GR_34333
Radyo Pilipinas Overseas_17700kHz_2〜35222
Radyo Pilipinas Overseasは
1時間ほど音楽を楽しみながらの受信
受信信号がよくなったり
悪くなったり
突然混信
が出てきたりの受信結果でした
具体的に上記の検証結果をご説明しますと
JST:11:45〜の受信状況化のなか
R5000とICF-SW77のSINPOでの受信感度は同じ数値ですが
実際に聞き比べるとR5000信号の強さは4に近い値であって
さすが一歩上手
R5000はKenwoodの名機と呼ばれるほどの受信機です
一方SW7600GRにおいては...
SINPOの数値は25222の結果で苦戦しています
ただし
JST:12:10〜の受信状況ごろから混信が現れ
た時に
R5000はかなり混信に影響を受けてきました

が...
一方SW7600GRのSINPOの数値は2〜35222で
混信の影響はまったくなくR5000から比べると
信号は弱くても混信がないので聞きやすい結果になりました
そうなると
>設計上あえて落としているのかもしれないですね
>微弱な南米、アフリカ方面(特にローバンド)を受信する場合は
>7600GRの方が良いです(外部アンテナ使用)
のコメントはさらに興味深い結果になりましたね
さて...
JST:12:10〜のICF-SW77は
もちろん混信の影響も受けましたが
R5000から比べると混信は弱く
この時間帯での受信での一番聞きやすさは
なんと
ICF-SW77
あらためてICF-SW77のすばらしさを発見しましたね
RX:KENWOOD_R-5000_USA
ANT: ALA-1530S+
PREAMPLIFIER:AMECO_PT3
RX:SONY_ICF-SW77
ANT: ALA-1530S+
PREAMPLIFIER:AMECO_PT3
RX:SONY_SW7600GR_USA
ANT: ALA-1530S+
PREAMPLIFIER:AMECO_PT3
追記
今回の検証ではR5000に実装されているSSBフィルター(YK-88S)
ICF-SW77&SW7600GRなどのWIDE/NARROW・同期検波などの機能は
あえて使用せずの検証結果ですのご了承くださいね(*^-^)
PS
7600GRの受信感度の設計のことで
SONYサービスセンターに電話をしたら回答してくれるかな(笑)
追記

ブログアップ後に「shigechan2008」さんより
専門的なご回答をいただきました
ご回答の内容はコメント欄だけでのアップですと
みなさんの目に触れることがないと思いましたので
そのままこちらにもアップさせていただきました
私のような素人には大変勉強になり
さらに楽しいBCLを楽しむことができそうです
感謝いたします
「shigechan2008」さん
いつもありがとうございますm(_ _)m

今日は。比較レポートお疲れ様でした。
簡単に説明するのは難しいかも知れませんが、
・まず混信を受けている状態というのは、受信機から見ると受信帯域内に強い受信波が
存在する事になります。
従って強い電波を受信し易くするようにAGCを掛けて受信機の利得を下げます。
・その結果、目的波よりも混信が強ければ利得が下がる分、弱い目的波は更に聞き取りにくくなります
そこでナローフィルターやIFシフトなどの機能を使うと、受信帯域内から混信を排除して
的確に目的波を受信出来るようになります。
・SW-77の回路を見るとLW、MW以外にSW帯を5つの帯域別フィルターで分割しています。
・R-5000の方は想像ですが、アマチュア無線機と同等の回路と推測されるので、
もう少しバンドの分割 数が多いと思います。
帯域分割すると色々な周波数帯で同時送信している大電力局(例えば出力1000KW)からの
抑圧(妨害)を多少軽減出来ます。
・SW7600GRの回路構成は判りませんが、バンド切り替えスイッチが無いBCLラジオなので
帯域分割していないと思います。
バンド切り替えスイッチのあるラジオは、予め分割された帯域を切り替えるという事になります。
上で述べたように帯域分割していないと抑圧や混信を受けやすくなるので、
SW7600GRは受信感度を下げている可能性があります。
・混信が多い少ないというのは、中間周波数のフィルター帯域幅に大きく依存します。
混信除去機能が充実していると
思われるR-5000では、ノーマルの帯域はやや広めかも知れません。
私の経験ではソニーのラジオはフィルターの帯域が狭い傾向で、
混信は少ない設定になっているようです。
なお、帯域が狭いフィルターは一般的広いものよりも損失が増えます。
・個々の機材の感度は、それぞれ取説に記載されていると思いますので、
改めてご紹介下さると興味深いです。
長々と書きましたが、Listeningさんのワッチ結果はリーズナブルな物で、
別途コメントを寄せられた方の分析もおそらく正しい考えだと思います。
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